JAXA/G-Portalで公開されているGCOM-C/SGLIのHDF5を地図投影し、GeoTIFFで出力するツールを使ってGeoTIFFを出力してみます。 前回L1について試してみましたが、今回は、L2データで試してみます。
SGLI地図投影・GeoTIFF出力ツール
JAXA/G-Portalより公開されており、Linux版とWindows版が用意されています。今回はLinux版をつかいます。 こちら よりダウンロードできます。 マニュアルはこちらです。
動作環境
WindowsのVirtualBoxで構築したCentOS-7 メモリ 4GBの環境になります。 WindowsはWindows Home, プロセッサ Intel Core i7-8700 実装RAM 32GBになります。
基本的な使い方
GCOM-CのL2 RSRFデータからバンド03のデータのみを抽出する例です。 引数-r NNを与えてnearest neighborでリサンプリングし、-mを与えて迷光補正フラグをマスクします。
$./SGLI_geo_map_linux.exe path_to_file/GC1SG1_20210421D01D_T0317_L2SG_RSRFQ_2000.h5 -d Image_data/Rs_VN03 -m -r NN
L2の場合は投影変換を行わないので計算が早いです。
物理量の抽出
整数値だと使いにくいので陸域反射率を計算します。ここからはgdalを使います。ツールを使用すると、GeoTIFFと同じファイル名のxmlファイルが出力されます。 xmlファイルに記載されているSlopeとOffsetを使用します。 ここではSlope=1.000000e-04 Offset=0.0 になります。
$gdal_calc.py --calc="numpy.where(A!=65535,1.000000e-04*A,numpy.finfo(numpy.float32).max)" -A GC1SG1_20210421D01D_T0317_L2SG_RSRFQ_2000_Rs_VN03.tif --type=Float32 --outfile=L2_VN03.tif